8月23日(日)、旧尼崎紡績本社事務所の見学会に参加しました。
1900年(明治33年)に尼崎紡績の本社事務所として建てられたこの建物は、尼崎市内に現存する洋風・レンガ造りの建物としては最も古く、工業都市・尼崎の原点ともいえる場所です。戦時中の空襲で周辺の工場の多くが失われる中、ほぼ唯一残った貴重な建物でもあります。
その後、この建物はユニチカ記念館として長く公開されていましたが、2019年に閉館。さらに建物の解体も検討されることになりました。最終的には尼崎市が土地を取得し、建物と展示資料が尼崎市へ引き継がれました。
現在は耐震上の理由から一般公開されていないため、今回、普段は見ることのできない内部を見学できたのは貴重な機会でした。
館内には、明治期から残る木製の階段や暖炉、格子状の金属天井など、当時の意匠を感じられるものが随所に残っており、歴史ある建物ならではの趣を実際に体感することができました。
また、ユニチカ記念館時代の展示も一部残っており、歴代のキャンペーンガールのパネルも見ることができました。中でも、初代キャンペーンガールを務めた風吹ジュンさんの、今ではなかなか見ることのできない貴重な水着姿の写真が印象に残りました。

さらに、建物や展示品について、当時の説明には現在の調査で誤りと分かったものもあるという、ちょっとした裏話も。長い年月の中で、建物だけでなく、そこにまつわる資料や記憶も受け継がれていることを感じました。
尼崎の近代化を見つめてきたこの建物が、これからも大切なレガシーとして受け継がれていくことを願いたいと思います。





