おばあちゃんの体調が心配で、先週ちょっと帰国してお見舞いに行ってきました。
中国の田舎に行くのは本当に久しぶりで、町と同じように、農村も大きく変化していることを改めて感じました。

子どもの頃、農作業は人力や家畜に頼ることが当たり前でしたが、今では播種や農薬散布にドローンが使われるなど、機械化が進んでいます。

中国は食料自給率が非常に高い国なので、農産物の価格は安定していて比較的安いです。
特に農村は産地そのものなので、値段は驚くほど安いです。
都市部では日本と同じようにスーパーで食材を買いますが、農村では路上の青空市場で買うことが一般的です。
見た目は少し雑ですが(笑)、生活に根ざした活気があります。

例えば、ジャガイモ500gが26円、ピーマン500gが50円など。さらに、まとめて買うと値引きされることもあります。
一番面白いのは、売り場のおばさんの足元にQRコードが置かれていること。
こうした田舎の市場でもスマホ決済が当たり前で、小銭を用意していないことさえ多いのです。
中国は人口が非常に多いため、「誰もがお腹いっぱい食べられる」ということ自体が大きな成果だと思います。
そのうえで、これからは量を確保するだけでなく、質をどのように高めていくか、そしてブランド価値をどのように育てていくかが課題になると感じました。
現状では、中国の農業従事者は学歴や専門知識の面でまだ発展途上にあり、日本のように産地や生産者名で価値がつくほどのブランド化は簡単ではありません。
日本の農産物のように品質にこだわり、名前そのものが価値になるまでには、まだ長い道のりが必要だと思います。

