南船場周辺には、大正から昭和初期にかけて建設されたレトロな建築物が点在しています。
今日はシーズから徒歩圏内にある建物と、内部のお店についてご紹介します。

 

堺筋倶楽部

1931年(昭和6)竣工
川崎貯蓄銀行大阪支店として建てられたもの。
銀行建築らしく、重厚感ある石畳の外壁と左右対称のデザインが特徴的。
1階は天井高10mもの吹き抜け空間に、金庫室の扉がそのまま残されています。



2021年11月、1階にベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと堺筋倶楽部」がオープン。
営業時間は8:00〜22:00で、モーニングからディナーまで時間帯によって色々楽しめます。
今回はパンをテイクアウトしましたが、機会を見てランチ利用してみたいと思います。

 



原田産業株式会社 大阪本社

1928年(昭和3)竣工
左右対称をわざと崩したデザインや重厚なエントランス、バルコニーを持つ大きなガラスの開口部が特徴的。
オフィスのため関係者以外立ち入り禁止です。

 



大阪農林会館

1930年(昭和5)竣工
旧三菱商事大阪支店として建てられたもの。
現在は、高い天井や重厚なデザインの内装を活かしたスタイリッシュなショップが集まるビルとなっています。



地下1階には1982年にオープンしたイタリア政府公認の老舗リストランテ「コロッセオ」があります。
店内はシャンデリアが輝き、洗練された雰囲気が漂っています。
前菜またはサラダ・パスタ・パン・飲み物が付いたパスタランチがおすすめ。¥1,200

 



丼池繊維会館

1922年(大正11)竣工
愛国貯金銀行として建てられたもの。
2016年(平成28)にリノベーションを行い、現存するオリジナル部分をできるだけ活用するとともに、現代的なデザインを付加して魅力的なビルに生まれ変わりました。



2017年10月、1階に立ち食いスタイルの讃岐うどん店「Udon Kyutaro」がオープン。
店内は天井が高く、カジュアルでスタイリッシュなデザインです。
肉すだち(ぬる)がおすすめ。¥800

 



三木楽器開成館

1925年(大正14)竣工
日本最古の楽器店といわれている三木楽器の本社社屋。
大正期の都市部に建設されたショーウインドウ形式の商業ビルの代表作です。
外壁の縦の線を強調したスタイルは、ドイツのスタインウェイ社本社社屋を参考にしたものと言われています。



1階のピアノ売場には、ヤマハピアノが豊富なラインアップで展示されています。




開成館のすぐ近くにある「フラン軒」では、話題のソフトクリーム入り辛味噌ラーメンがいただけます。
3月31日までの期間限定、興味のある方はお早めにどうぞ。¥850

 

最後に、レトロとは真逆のモダンビルをご紹介。


W大阪

2020年(令和2)竣工
2021年3月に開業したマリオット系列のホテル。デザイン監修は建築家の安藤忠雄氏。



外観は真っ黒のガラス張り、内部はネオン装飾を多用したイケイケ(笑)なデザインが特徴的。
メインバー「LIVING ROOM」ではアフタヌーンティーも楽しめます。¥7,500